【開催報告】 品川区の介護職員・介護士向け「口腔機能向上・ケア講座」で講義・実習を担当(2026年10月5日)

2026年10月5日(月)、品川福祉カレッジにて、品川区内で勤務されている介護現場の職員・介護士の皆様を対象に開催された「口腔機能向上・ケア講座」にて、医療法人社団BLISS 西大井駅前歯科クリニック院長の小澤宏亮が講師を務め、専門講義および実践的な相互実習を行いました。
日頃から介護の最前線で高齢者や要介護者と接する介護士・施設職員の方々にとって、適切な口腔ケアの知識と技術は、誤嚥性肺炎の予防や口腔機能の維持、ひいては利用者様の健康寿命延伸に欠かせない重要なスキルです。本講座では、介護現場ですぐに活かせる実践的アプローチを中心に解説と指導を行いました。

- オーラルフレイル予防と日常の口腔ケア
加齢や全身状態の悪化に伴う口腔機能低下(オーラルフレイル)が、全身の衰えへとつながるメカニズムを解説。介護現場における日々の口腔清掃と口腔機能訓練が、誤嚥性肺炎予防や栄養状態の維持にいかに直結するかを共有しました。
- 服薬リスクと口腔疾患の早期発見(骨粗鬆症薬と顎骨壊死など)
高齢の利用者様に多い骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート製剤等)を服用中の方にみられる抜歯後の腐骨形成や顎骨壊死(ARONJ)など、介護職の方々にも知っておいていただきたい口腔内の重大なリスクについて、実際のレントゲン・臨床写真を交えて詳解。異常の早期発見と歯科医師・医療機関への迅速な連携のポイントをお伝えしました。

- 介護現場を想定した2人1組の「口腔ケア相互実習」
知識の習得だけでなく、現場での安全で確実なケアを身につけていただくため、受講者同士がペアを組んだ実践的な相互実習を徹底しました。
- 準備・安全な姿勢と口腔内観察: 声かけによる安心感の確保、誤嚥を防ぐ適切な体位保持、粘膜や歯肉の状態チェック
- 義歯(入れ歯)の安全な着脱・清掃: 粘膜や残存歯を傷つけない着脱手技と、衛生を保つ正しい義歯清掃
- 各種清掃用具の実践的活用: 歯ブラシ・歯間ブラシ・舌ブラシに加え、スポンジブラシや口腔用ウェットティッシュを用いた低侵襲な粘膜清掃の実技
- 開口困難・口腔乾燥への対応: お口を大きく開けてくれない利用者様への対応法、口腔保湿剤の選び方・使い方、お口の体操やリハビリテーション
■ 品川区の地域医療・介護連携を深める取り組み
実際の介護現場での口腔内写真を用いた解説を行いました。質疑応答では、受講された介護士さんから舌の清掃法等のご質問が寄せられました。
医療法人社団BLISS 西大井駅前歯科クリニックでは、院内での診療にとどまらず、品川区をはじめとする地域の介護従事者の皆様との「医介・多職種連携」を大切にしています。今後も地域医療包括ケアシステムの一翼を担い、介護現場の皆様とともに地域の方々の健やかな生活と「お口の健康」を支えてまいります。




