現在治療中の方へ
歯科の治療には、時間のかかる治療や、治療途中にはよくなっているのかどうか分からない治療、また、痛みや出血を伴う治療も含まれます。
不安に思われたとき、どうぞこのページをご覧ください。
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>本日抜歯をした方へ
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初めて入れ歯をれた方へ
初めて義歯をお入れになった感想はいかがでしょう。こんなに口中いっぱいになるとは思ってもみなかったとか、舌に触って話ができないとか、締めつけられているみたいだとか、頬を噛みそうだとか、いろいろあると思いますがそれが普通です。
初めは皆さんがそうなのです。軟らかな歯肉の上にクッションも敷かずに堅い義歯を乗せてさらにその上から噛む力がかかるのですから、素足に木靴をはいたようなものです。痛いところができてあたりまえです。
今日からこの義歯を使ってリハビリの開始なのです。
皆さんはおそらく義歯を入れれば今までよりずっと物が噛めるようになるものと期待されていたことでしょう。しかし、そこまで到達するには厳しいリハビリ期間が必要なのです。
一度身体の機能を失ったものは、形は人工的にすぐに整いますが、実際に機能回復するまでにはさまざまな障害を乗り越えていかなければなりませんし、そうして獲得した機能も元のレベルまでには戻りきらないのが現実です。
できれば、あなたのこの貴重な体験を無駄にしないためにも、あなたの愛するお子さんやお孫さんにこの辛い思いをさせないように話を聞かせてあげてください。
お食事について
⇒今日から三日間
食べ物はスープ、牛乳、味噌汁、ヨーグルト、トマトジュース、重湯等
⇒次の四日間
豆腐、茶碗蒸し、そうめん、プリン、カステラ、お粥等
⇒二週間目から
煮魚、煮うどん、はんぺん、大根の煮物、しらす干し、柔らかい御飯等
⇒一ヶ月たったら
普通の御飯、柔らかめのおかずにしてください。
初めは義歯を口の中に入れておければ上出来です。柔らかい食べ物から少しずつ鳴らして、時間をかけてゆっくり食べ初めてください。
食事が終わったら義歯をよく洗って化粧石鹸をつけた歯ブラシでよくブラッシングしてください。義歯の乗る歯肉部分は何もつけないでブラッシングしてくださ い。残っている歯がある方はその歯の根元の所を重点的に磨いてください。清掃がすんだら義歯を戻して、はじめて一日の内でなるべく長い時間口に入れておく よう努力してください。その方が早く馴染みます。
痛いところはこれからも少しづつ調整していきますので、もうしばらく通院してください。これからも一緒にがんばりましょう。
本日抜歯をした方へ
歯を抜くのは、よくヤットコでグイグイとムシり取るのを想像しますが、通常は摘み上げるだけです。
それでも多少の出血がありますので、術後のご注意をお守りください。
今日の生活について
●強いうがいはしないでください。(血のかたまりを洗い流すと傷の治りが悪くなります)
●激しい運動も避けてください
●お酒はご遠慮してください。(血が止まりにくくなることがあります)
麻酔は?
●普通は3~4時間で切れますが、人によっては5~6時間かかることもあります。
お食事は麻酔が切れてから召し上がれます。
●唇がしびれたままで咬みますと、唇に傷ができますのでご注意ください。(特にお子様の場合)
出血は?
多少は出血がありますが、血が止まりにくい時はガーゼを傷口に当て、20~30分しっかり咬んでください。
以下のようなときには遠慮なくご連絡ください。
●多量の出血が続く時
●発熱や悪感がある時
●痛み止めを飲んでも痛みが治まらない時
いつでもお気軽にご連絡ください。
神経の治療をした方へ
根管治療
歯の根っこが膿んでいる場合、消毒の治療にかなりの時間がかかることがあります。
かわり映えのしない治療が続くとか、なかなか治療が終わらないとか、思われることがあるかもしれませんが、つめたり、かぶせたりする前にしっかりと細菌を取り除いておくことが大切なのです。医師との2人3脚で患者さんの歯を将 来にわたって守っていく根管治療を成功させましょう。
どうかご理解とご協力と患者さん自身の努力をお願いします。